店主の鈴木(@beetland_kazu)です。
ヘラクレスオオカブトは幼虫を育てる過程を楽しむのも大きな魅力です。
なぜなら、成虫になってから大きくなることはなく、大き無個体にするには幼虫の飼育方法が大切になるからです。
ヘラクレスオオカブトは米粒ほどの卵から孵化すると、一年で100gを超えるほどの成長を見ることができます。
特に蛹から成虫に羽化する過程は圧巻の一言です。
ここでは、はじめてヘラクレスオオカブトの幼虫を飼育する方へ、幼虫飼育のポイントをまとめたいと思います。
ヘラクレスオオカブト幼虫のエサはどうするの?

ヘラクレスオオカブトの幼虫は発酵マットを餌にします。
完熟発酵させた菌床マットなどがおすすめです。
また、急にマットの種類を変えると幼虫にとってストレスなので、蛹化するまではなるべく同じマットを使用して飼育することもポイントです。
また、マットには適度な水分が必要になります。
目安は握った時に塊になる程度です。
水分量が多いと、コバエが湧きやすくなったりしますのでご注意を。
ヘラクレスオオカブト幼虫の飼育ケースは?
ヘラクレスオオカブトの幼虫を大きくしたい場合には、なるべく個別で飼育ケースを用意することがおすすめです。
初令〜2令(孵化後1ヶ月〜3ヶ月程度)

ヘラクレスの幼虫は、孵化してから約1ヶ月ほどで一度脱皮をし、2令幼虫になります。
この頃はまだ10g前後となるので、プリンカップで飼育することが可能です。
飼育マットは、カップの8割くらいまで自然に詰め込む形で問題ありません。
3令前期(孵化後3ヶ月〜6ヶ月程度)

羽化して3ヶ月をすぎると、もう一度脱皮をして3令幼虫となります。
ここからはグングン成長が期待できますので、ボトルケースなどで管理しましょう。
マットを食べる量も増えますので、少し硬めに詰めることでたくさんマットを入れることができ、成長を促すことも可能です。
3令中期(孵化後6ヶ月〜9ヶ月程度)

羽化して半年をすぎると50gを超えてきます。
そのタイミングで大きめの飼育ケースに移行させましょう。
QBOXの20サイズ以上がおすすめです。
3令後期(孵化後9ヶ月〜12ヶ月程度)

孵化後、9ヶ月を過ぎると3令後期です。オスの場合は体重も100gを超えてくる個体も珍しくありません。
幼虫の黄ばみが濃くなり、腹筋運動が激しくなると、サナギになる準備です。
安全に蛹室を作るには、QBOXの40サイズなどの広めのケースに移し変えるのがベストです。
もしQBOX20サイズなど小さめの飼育ケースをそのまま使用する場合は、蛹室づくりに問題がないか様子を見る必要があります。
もし、飼育ケースから蛹室が見えてしまう場合には蛹室づくりに失敗しています。
その場合には、人口蛹室へと移し変える必要があります。
ヘラクレスオオカブト幼虫のマット交換は?
マット交換の頻度は通常2〜3ヶ月に一度くらいが目安になります。
あまり頻度が多いと幼虫にとってストレスになります。
そのほか、下記の異常を発見したら速やかにマット交換を行いましょう!
①コバエがたくさん沸いているとき
コバエが異常に沸いている場合は、水分量が多すぎる可能性があります。
線虫なども出てきますので、幼虫にとっては良い環境ではありません。
②幼虫が出てきているとき
幼虫がマットの上に出てきている時は、マットが再発酵して熱を帯びているかも知れません。
他にもなにかマットに異常があると、幼虫はマットから出てきますので随時チェックを行いましょう。
③フンが溜まっているとき
マットの上がフンだらけの場合も、マット交換のタイミングになります。
成虫期にはマットをよく食べ、たくさんフンをしますので、その場合もマット交換のタイミングです。
ヘラクレスオオカブト幼虫の飼育温度は?

ヘラクレスオオカブトの幼虫管理にベストな温度は20℃〜25℃とされております。
温度が低めだと、幼虫期間は長くなり、逆に温度が高めだと幼虫期間は短くなる傾向があります。
また、寒さには意外と強いのですが、熱にはかなり弱く、夏場のエアコンは必須です。
少し低め20℃〜22℃くらいを管理して維持できると、幼虫期間が長くなるため、その分大きく育てることが可能になります。
まとめ
ヘラクレスオオカブトは国産カブトムシとくらべても、幼虫期間が長いです。(1年ちょっと)
幼虫飼育のポイントを抑えて、大きなヘラクレスを育てていきましょう!
・直射日光が当たらない部屋で室内温度は20℃〜25℃を保とう
・幼虫は発酵マットがエサになるよ
・飼育マットの交換は2〜3ヶ月に一度でOK
・飼育ケースは余裕を持って大きめがベストだよ