
ヘラクレスオオカブトの成虫の育て方を解説します。
ヘラクレスオオカブトの寿命は6ヶ月~12ヶ月ほどで、日本のカブトムシと比べても比較的長く飼育を楽しんでいただけます。
また、温度管理やエサをきちんと与えることで1年を通して、比較的容易に飼育していただくことが可能です。
準備するもの
①飼育用ケース(コバエシャッター大など)
ヘラクレスのオスは120mm~170mmと世界で1番大きなカブトムシになります。
そのため、コバエシャッターの中ケースをご用意ください。
メスの場合は、50mm~80mmの大きさなので、コバエシャッター小ケースでも飼育することが可能です。
オスメスを一緒のケースで飼育するとすぐに交尾をしてしまいます。
交尾を繰り返すと体力を消耗し、寿命が縮んでしまいます。
繁殖を希望しない場合は、個体をそれぞれわけて飼育することをおすすめします。
逆に、繁殖させたい場合はハンドペアリングを行った上、産卵セットを組んだケースにメスを移して飼育しましょう。
(別途解説)産卵セットの組み方
②成虫のエサ
ヘラクレスの成虫は昆虫ゼリーを与えてください。
バナナなども食べますが、スイカなどの水分が多いフルーツはお腹を壊す恐れがありますので、避けましょう。
また、成虫はオスメスともによく食べます。エサを切らさないように飼育していきましょう。
③マット
成虫用のマット(土)は、くぬぎマットやおがくずチップなどを使用すると成虫にダニがつきにくくなるのでオススメです。
また、転倒した時に起き上がれるよう、木の枝なども混同させることで転倒対策をすることができます。
注)メスの産卵セットを組むケースは、産卵用のマットを使用してください。
(別途解説)産卵セットの組み方
飼育環境を整えよう
直射日光を避け、22°C~25°Cの温度環境をご用意ください。
高めの温度だと活発に動く傾向があります。
これ以外の温度になると、死んでしまう恐れがあります。
育て方のポイントは?
飼育ケースが乾燥しすぎないように、水スプレーなどをたまに吹きかけましょう。
ただし、水分が多すぎるとコバエが湧きやすくなりますのでご注意ください。
ヘラクレスの成虫はオスメスともによくエサを食べます。
エサを切らさないよう飼育を行ってください。
よくある質問
ヘラクレスの羽は二層構造になっております。
羽が黄色い状態は、栄養不足または乾燥気味な状態です。できれば羽が黒い状態を維持できると長生きする傾向があります。
オスメス一緒だと、交尾をしてしまいます。交尾は体力を相当使うため寿命を縮める恐れがあります。
また、オス同士、メス同士もストレスを与える原因となります。そのため個別のケースにて飼育されることをお勧めします。